2017年も残りわずかとなりました。
今年もたくさんのお客様より、お買い上げをいただき、本当にありがとうございました。
2018年も皆様にご満足いただけるよう頑張っていきたいと思いますので、
引き続きご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
良い年をお迎えくださいませ。
尚、12月29日に本店2Fギャラリーの作品を入れ替えますのでご紹介します。
<書:江川蒼竹 録良寛詩>
青陽二月初 物色稍新鮮
此時持鉢盂 騰々入市鄽
児童忽見我 欣然相将来
要我寺門前 携我歩遅遅
放盂白石上 掛囊青松枝
于此闘百草 于此打毬子
我打渠且歌 我歌渠打之
打去又打来 不知時節移
行人顧我咲 因由其如斯
低頭不應伊 道得也何以
要知箇中意 元来祇這是
仲春二月(旧暦)の初め
自然界のものが次第にいきいきする
この好時期 私は鉢を持って
意気ごんで 町を遊行する
子供はすぐ私を見つけ
喜んで連れだって来る
私を寺の門前で待ちうけ
私と手をつないでゆっくり歩く
鉢を白い石の上に置きっ放しにし
頭陀袋を緑の枝にかける
ここで草引きずもうをし
ここで手毬をつく
私が毬をつくと子供は歌い
私が歌うと子供が毬をつく
互いについて 又ついて
時がたつのも分からない
通りすがりの人が私を見て笑い
「どうして毬つきをしているのか」と聞く
私はうつむいたまま これに答えず
答えたとしても どう言ってよいやら
この手毬の極意を知ろうと思うなら
ほれこの通り あるがままなのだ
(解釈「良寛詩全評釈 蔭木英雄」著書より)