いよいよ炊きあがりです。炊飯器の蓋を開けてみましょう。いっせいに立ち上がる湯気、その中から香り立つごはんのおいしい匂い、湯気の向こうに見えるつやつやとした一粒一粒のお米たち。さっそくお茶碗によそって味わいたくなります。
でもその前に、「ほぐし」をしておきましょう。ごはんの一粒一粒を文字通りほぐし、ふんわりとした食感を作り出すために行う作業です。炊飯器の内釜に添うようにしゃもじを入れ、釜の上のごはんと下のごはんを混ぜ合わせます。この時、あまりやり過ぎるとごはんがつぶれてしまうのでご注意。やさしい手加減で、そっとお米を返してあげます。こうすることで、釜の中やごはんの粒の間の余分な水蒸気が抜け、お米の口当たりがさらに良くなります。お茶碗によそって口に運んだ時、“ほんわり”としたおいしいお米ならではの食感を楽しむことができます。
さあ、いただきましょう! 良く炊けたごはんは、これだけでもおいしく楽しめます。さらに、おいしいおかずがあれば、さらにおいしく何杯でも食べられそうな気分になるから不思議です。でも、あまりおいしいからと言って、くれぐれも食べすぎにはご注意を。